家をつかむ手の写真

空き家をどうするか?と考えたときには、いろいろな選択肢があります。

大きく「売却」・「賃貸で貸す」のどちらかになると思います。

今回は、「自分で住む」という選択肢について考えてゆきます。売却や賃貸で貸すのは、不動産の知識がないと難しいことですので、この選択肢を考えるケースも多いと思います。

空き家に住むメリット

・不動産という「資産」を保有しつづけられる。

・新たな住居の購入の必要がない。

・先代の思いを継承できる。

空き家に住むデメリット

・建物が古い場合、リフォームや耐震費用など、まとまったお金が必要になる。

・遺産相続で引き継いだ物件であれば、相続税の支払いが必要であるが、物件の売却金を充てることができない。

空き家に住むための手順

まずすべきこと「売れる価格」を知っておく

空き家に住もう、と思った場合でも実際に生活をするうえで、リフォームが必要になったり、お金も結構かかるものです。

空き家をどうするか?を考えた場合、まずは「今売ったらいくら?」を知っておくことをお勧めします。

なぜなら、その価格を基準に「住む」「貸す」「売る」を検討できるからです。

これがわからないと、判断基準が不明確になってしまいますよね。

詳しくは、空き家の査定相場を知る方法|相場を知らないと何も始まらない!

立地条件の把握

今まで住んでいなかった地域に移り住むわけですので、その空き家の建物の安全性と地域の安全性を確認しておくことは重要です。

地域について考えるべきはやはり立地条件です。近年の異常気象による災害が毎年のようにどこかで起こっています。

河川に近い地域では、大雨による河川の氾濫の危険性もありますし、海沿いのエリアでは大きな地震による津波の被害を受ける危険もあります。海抜何メートルか?も知っておく必要もあるでしょう。

また、山の斜面のエリアでは、土砂崩れや地すべりの危険性もあります。これまで大雨の被害がなかったエリアでも、被害が出ている地域もあります。

ですので、空き家がたっている立地条件を把握しておくことは重要です。立地条件で大きな不安が残る場合は、「住む」という選択肢は考え直したほうがいいと思います。

建物の耐久性の把握

立地条件と同様に、物件の安全性の把握も重要です。まず考えるべきは、「耐震性」です。

建物の耐震性は、建築基準法である程度の基準が決められていますが、実は過去に何回か見直しが入っています。

1981年に施行された改正より前に建った建物は「旧耐震」とよばれ、安全性にも不安が残ります。住むという選択肢を選ぶ場合は、リフォームや建て替えで耐震性を高めたほうが、やはり安心です。

建物の状態の把握

つい最近まで、誰かが住んでいた家なら大きな問題もないかもしれませんが、何年も空き家になっていた物件であれば、建物の現状の把握も必要です。

・雨漏りはしていないか
・電気、水道、ガスは通っているか
・お風呂、給湯器などはそのまま使えるか
・エアコンは稼働するのか

など、上げればきりがありません。

当然、買い替えや手直しの必要もでてくるでしょうが、最低限のライフラインが確保されているかどうか、の確認はしておきましょう。

近隣の状況も把握しておく

ここまで調べて、住もう!と考えた場合は、近隣の状況も把握しておきましょう。実際にそこで生活してゆくことになりますので、

・病院
・スーパー、コンビニエンスストア
・学校(校区)
・公園

などですね。

また、ご近所付き合いも必要になってきますので、周りの住民の年齢層なども見ておくとよいと思います。

ここまでくれば、実際にそこで生活をしている「イメージ」を持ってみて、その視点で近隣をよく見てみましょう。

まとめ

空き家の有効活用法として、「住む」という選択肢はかなり高い確率であります。その場合は、その家で実際にこれから何年も生活しているイメージを、より繊細に描いてみることが重要です。

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